Amarosso~深い愛~を召し上がれ♪
「悪かった」
戻ってきた怜士が花の塊を抱えているのに、目を見開いた。
「夢が叶って、おめでとう」
座ったままでは受け止めきれないのに、麗華は立ち上がって受け取った。
両腕が回らないほどだ。
「ありがとう。
嬉しいけど。
なんで赤いバラ?」
「いいんじゃないの?」
怜士は無関心そうに答えて、さっさと席につき食事を再開させている。
「こういう場合は、薄いピンクとか黄色とか」
「で?」
被せるように怜士は促した。
さっきの続きだ。