Amarosso~深い愛~を召し上がれ♪


「お兄さんはどうしたの?
 そろそろその辺りは考えてるんじゃないの?」
「ああ。
 ちょっと。
 宮内の若奥様問題は難しいかも。
 私が頑張らないと駄目かもね」


麗華は歯切れ悪く言いよどんで、諦めのような微笑を浮かべた。


そういう意味で今回、怜士と再会し、もう一度関係を持って、こうして話をし、本当に意味があった。


導きがあったとしか思えない。


今の怜士を見て、踏ん切りがついた。


もう、あの“今泉怜士”は、いない。
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