Amarosso~深い愛~を召し上がれ♪
「サンキュ。
やっぱり今泉の言うとおり、黙って悩んでいるより、話をしてよかった」
食事の前とは打って変わった、晴れやかな顔だ。
何をどういう意味で頑張るんだ?
怜士は突っ込みたくなる。
察しがつくだけに、面白くない。
兄に頑張らせればいいじゃないか。
「違う人生相談、したかったんだけど」
ため息交じりで呟く。
このアメリカだって教育格差は大きい。
その分野に興味があるなら、ここでやったっていいだろう。
ダバリード夫人として。
だがそれを言うのはまだ早い。
怜士はもう一度小さなため息をついて立ち上がった。