Amarosso～深い愛～を召し上がれ♪

「その内、ミスの連続に耐え切れなくなって切れるかもよ」


くくくと意地悪く笑っている。


くそう、と思うが、自分の事務能力には自身が無い。


十分ありえる。


「明日には日本に戻れるから、あさって、夕食を一緒にしよう。
　色々、その話、聞きたいし」
「あれ？
　どこにいるの？」
「北京」
「北京かあ。
　そういえばこの間、お母様の読んでいる雑誌に、欧米系のリゾート会社が作ったホテルが載っていた。
　中国風の建物に、池に赤い橋があって、西洋人だとああいうの好むんじゃないの？
　今泉が建てるのに参考になるかも」