Amarosso~深い愛~を召し上がれ♪


「たぶん、あなたの言っている所に泊まっていると思う」

「あ、そうだよね。
 私が言うまでもないよね」

「いや、お蔭でこのホテルの立位置がよくわかる。
 麗華が北京に行くことになった時、その記憶を引っ張り出すだろ。
 つまり、あなたのような資産クラスが検討する候補に入るということだ」

「うーん、まあ。
 仕事じゃないなら」

「そう、仕事じゃないならね」

「でも新婚旅行では行かないかも」

「わかった。
 覚えておく」


怜士がくつくつと笑っている。


「そういう意味じゃないけど」


低い声で釘は刺しておく。
< 183 / 419 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop