Amarosso~深い愛~を召し上がれ♪
「たぶん、あなたの言っている所に泊まっていると思う」
「あ、そうだよね。
私が言うまでもないよね」
「いや、お蔭でこのホテルの立位置がよくわかる。
麗華が北京に行くことになった時、その記憶を引っ張り出すだろ。
つまり、あなたのような資産クラスが検討する候補に入るということだ」
「うーん、まあ。
仕事じゃないなら」
「そう、仕事じゃないならね」
「でも新婚旅行では行かないかも」
「わかった。
覚えておく」
怜士がくつくつと笑っている。
「そういう意味じゃないけど」
低い声で釘は刺しておく。