Amarosso~深い愛~を召し上がれ♪
自分が感じるということは、この金髪美人も怜士と自分の関係に気付いている?
麗華が視線を移すと、ばっちりと目が合った。
麗華は条件反射でにこやかに微笑した。
相手も微笑する。
怜士が麗華の名前を彼女に告げた。
「かわいらしいお嬢さんね、だそうだ」
「ありがとう、と伝えてくれる?」
「そのぐらい、言えるだろう」
「あ、そうだった」
呆れた怜士の調子に、ありがとうの英文を思い出す。
にっこり笑って言うと、彼女は大人の女性特有の笑みを返した。
そのまま怜士を斜めに見上げて、なにやら囁いて去っていった。