Amarosso~深い愛~を召し上がれ♪
「彼女、子供の境遇について、格差是正の信念があるんですよ。
それで、僕が関わっている社会福祉法人も手伝ってもらっているんです」
そうだった、そうだった。
私も夢を続けているんだった。
なんだかほっとして怜士を見上げた。
「あ、そうなんだ。
麗華みたいなおうちだったら、そういうお仕事がありそうだね」
「うん、まあ」
麗華は苦笑いを浮かべた。
確かに家柄のおかげだ。
まあ、私は頭の出来も良くないし、夢に向かって玲奈みたいに熱く努力をしていない。
そう言いたくなるだろうな。