Amarosso~深い愛~を召し上がれ♪
「仕事は向いている、向いていないっていう話じゃないでしょ」
「そうなの?」
「なに。
どうしたの」
「ん」
麗華は幼馴染の気安さからぽつりぽつりと話し始めた。
「ま、予算が絡むと、もめるよな」
美和は“普通”と言葉を足した。
麗華はため息をついてグラスに口をつけた。
「やっぱり、私に事務仕事は向いていない。
小学校の先生のままの方が良かったのかも」
ぼやいて頬杖を突く。