Amarosso~深い愛~を召し上がれ♪
「別にその事は気にしてない」
目を閉じて、怜士の胸に頬をくっつけた。
気持ちの建て直しは出来ないけれど、心に入っている力は抜ける。
「じゃあ?」
促されても、言葉は続かない。
自分自身でもよくわからないのだから。
その整理を一人になってしたいのだ。
無言のままなのに、怜士は麗華の体を少し離して眦にキスをした。
次はくちびる。
「や、ちょっと」
「いいから」
よくない、と胸の中で叫ぶが、当然伝わらない。