Amarosso~深い愛~を召し上がれ♪


肌をなぜる指の感触と手の暖かさに、また流されていると思う。


暖かい水の中にいるような抱かれ方に、終わっても麗華は自ら怜士の体にくっついていた。


「少し、落ち着いた?」


怜士が聞いてくる。


また髪の毛に指を絡ませたり、梳いたりしている。


女性の髪の毛をいじるのが癖なんだろうか。


「ん」


しばらく沈黙になってから再び怜士が口を開いた。


「昨晩の夕食は悪かった。
 ニコラスが何か失礼なこと、言った?」
「ん?
 ニコラス?」


ぽんっと、クリクリ天然パーマの彼の顔が浮かび、思わず笑った。
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