Amarosso~深い愛~を召し上がれ♪
しぶしぶと麗華を抱いていた腕を解いて、ベッドから降りた。
「いいや」
「えぇっ。
時間大丈夫?」
「優秀な秘書たちでね。
予定通りの時間に出勤してこないとなると、それなりにスケジュールを調整している」
「でも、連絡をしなかったら、何か事件かもって、心配しているんじゃないの?
やんごとなき人だし」
怜士は少し吹いてから、床に落ちていたスウェットパンツを拾った。
「ここに誰といるか、とはわかっているから」
「へ?」
「邪魔したら、それこそどんなことになるか、わかってんでしょ」
それだけ言い捨てて、バスルームへ入った。