Amarosso~深い愛~を召し上がれ♪
「急ぎじゃないんだったら、また今度にして」
怜士はさらに5秒待ってから背を向けた。
「ああ、ちょっと」
麗華が慌てて追いかけると、ボディガードに阻まれた。
日本語を理解しないから、二人のやり取りがわかるわけも無く、よくある嘆願と思ったらしい。
「邪魔」
少し覚えのある麗華は捕まれた腕を振りほどいた。
「怜士、待ってってば」
待つわけが無いだろう。
怜士は足を速めた。