Amarosso~深い愛~を召し上がれ♪
こういうのを逃げるが勝ちって言うんだな。
変に納得していて、ふとある記憶が頭をもたげる。
高等部で一緒に週番で回った時のこと。
あの時、麗華は言った。
ブルースリーのファンで・・・。
虫の知らせのようなものに、怜士は振り返った。
ボディーガードが、回し蹴りで振り上げられた麗華の足を掴んでいた。
そしてそのまま勢い良く上に引き上げる。
ゴンッという床に響く鈍い音。
「麗華!」
怜士は叫んだ・・・。