Amarosso~深い愛~を召し上がれ♪
手酌で麗華の置かれたワイングラスについで、飲み干した。
そうか、“後でっ”て社交辞令じゃないのか。
「だって、会社では周囲に人がいたから、名字で呼ぶと不味いと思って」
麗華は正座をして居住まいを正した。
怜士は眉をひそませる。
「どうしたの?」
「え?
プロポーズの答えをしてくれるんじゃないの?」
「答え?
答えたの、あなたでしょ」
「は?」
「東京で、結婚してくださいって言ったでしょ。
それにあなたがさっき“結婚してあげる”って答えたんでしょ」
怜士は顔を少し斜めにして、くすりと笑う。