Amarosso~深い愛~を召し上がれ♪


麗華との婚約を朝一の新聞に載せた。


そしてその晩、チャリティーのパーティに出席することになっていた。


大勢のマスコミは婚約者を連れてくるのではないかと、会場の入り口に張っているらしい。


怜士が車から降りるとカメラのフラッシュが光った。


ぐるりと車を回って、運転手が開けた反対側のドアの中へ手を伸ばす。


あの指輪が光っている左手が載せられた。


麗華が姿を現すと、フラッシュの光が増す。


怜士は麗華の腰に腕を回し、自分に引きよせると、カメラの方へ向いた。


ちらりと一瞬麗華を見下ろしたら、見事に外向きのスイッチが入った顔だった。
< 391 / 419 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop