Amarosso~深い愛~を召し上がれ♪
麗華との婚約を朝一の新聞に載せた。
そしてその晩、チャリティーのパーティに出席することになっていた。
大勢のマスコミは婚約者を連れてくるのではないかと、会場の入り口に張っているらしい。
怜士が車から降りるとカメラのフラッシュが光った。
ぐるりと車を回って、運転手が開けた反対側のドアの中へ手を伸ばす。
あの指輪が光っている左手が載せられた。
麗華が姿を現すと、フラッシュの光が増す。
怜士は麗華の腰に腕を回し、自分に引きよせると、カメラの方へ向いた。
ちらりと一瞬麗華を見下ろしたら、見事に外向きのスイッチが入った顔だった。