Amarosso~深い愛~を召し上がれ♪
「今夜、夕食でもどう?」
麗華が押し黙っている。
「口止めならいらないけど」
「なんで口止め?
訳わからないんだけど」
ため息混じりになってしまう。
なんだかえらく警戒されたものだ。
「こんな偶然ないでしょ。
だから、誘っているんだけど。
久々に同級生同士、夕食を食べながら近況の報告って、どう?
かなり旨いのを作るシェフをみつけたんだけど」
「ええと、そうだね」
さらりとした声音に、麗華の警戒も解けてきたらしかった。