Amarosso~深い愛~を召し上がれ♪


ガラス窓に沿って歩きながら夜景を眺めてから、プールサイドにおいてある白いデッキチェアに腰を下ろす。


たしかに、これだったら裸で泳いでも見られなさそうだ。


気持ちよさそうだし。


いつもは、海外に出たら、時差ボケ解消もあってホテルのジムかプールで泳ぐことにしている。


今回は着いてすぐパーティーだとか、美和の買い物だとかに付き合って、まだ体を動かしていない。


化粧を落とすことになるのが難だが、どうせ最低限しかしていないし。


「えーと」


麗華は辺りを見回してから、ドアに鍵があるかを確認する。


残念なことに鍵はついていないのに、代わりにデッキチェアの一つを引きずってドアの前に置いた。
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