Amarosso~深い愛~を召し上がれ♪
他人に不用意に踏み込んでこないのは、高等部の時と変わらない。
「あなた、高等部の時、俺がいつもスマホを見ているのは、彼女がいるからだと思ったと言ったじゃない?
その時、投資しているからと答えたけど、もう一つあってね。
ハッカーの友人に情報を探ってもらっていたんだ。
小さい頃から、家族に違和感を持ってたから」
ナイフを手にしたまま固まって、怜士を見つめている。
「たまたま、今泉の母が出産につかった病院のサーバーに、防犯カメラの記録が残っていたから。
そこで妙な物を抱いて忍び込み、出て行った男たちの顔写真を、世界中の企業のサーバーに照会をかけた。
世界中の警察機関にも。
男たちの身元がわかれば、次を手繰り寄せていくだけ。
高等部に入った頃には、自分が誰の子かわかっていた」
多くの兄弟たちの存在も。
「継ぐ気、なかったんだけど、ね」
まだしばらく怜士をみつめていたが、食べるのを再開した。