隣の席のキミへ…



みんな卒業式だとゆうのに変わらない笑顔だった。


先生も嬉しそうに笑っていた。




「もう卒業だな…」

「早いね…」


総悟がそう言ってきたから少し寂しくなった。



「でも、卒業したって何も変わんないじゃん。中学も同じなんだし!お別れじゃないよ?『またこれからもよろしくお願いします』って言う意味で卒業だよ?」



このしんみりした空気を何とかしたかったの。

あぁっ!!
我ながらなに意味分かんない事言ってんだろ…。



すると、総悟の手があたしの頭を触った。


「ありがとう。ちょっと寂しくなくなった」


いつもと違う総悟の顔。

「べっ、ベベベっつに?」




ほら、
やっぱり昨日とは違う総悟の顔。


総悟は1日1日別人のように変わっていく。




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