シンデレラの落とし物
「おねーたん、だいじょおぶ?」

「わたし?」

美雪は自分を指さし、首を傾げた。

なんでだろう? 小さな子に心配されるようなことないよね?

そんな美雪を、生き生きとした大きな瞳がじっと見つめた。

「おねーたん、まいご?」

「ええっ違うよ」

慌てて首を振ると、再び純粋な大きな瞳が、心の奥まで探るように見つめてくる。

「………」

「………」

黙ったまま向けられる真っ直ぐな視線に、観念した美雪が答える。

「あのね、ひとを探していたの」

「だぁれ?」

「だれって……」

首を傾げた無邪気な問いに、美雪は答えに詰まってしまう。

わたしにとって秋くんは……。

「うーん、ともだち、かな」

ともだちなんていったら馴れ馴れしいといわれてしまうだろうか?

「アイがさがしてあげゆ!」

大きな瞳が輝き、赤いワンピースを揺らし大きくジャンプ。

「あなたはアイちゃんていうの?」

「うんっ」

名前を呼ばれ、嬉しそうに大きく頷く。
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