シンデレラの落とし物
「家で待ってるひともいないから」
大丈夫、と美雪は笑顔を向ける。
「………」
秋がサングラスの向こうからじっと見つめてくる。表情が読めない分、なにを考えているのかわからない。
「……家に戻らないといけない心配はしなくていいってことか」
「うん。んん?」
おもわず頷いてしまった美雪は、いまのどういう意味? と目をぱちくりさせ、秋を見上げた。
「よし、今日はずっと一緒にいよう!」
「えっ!?」
確かに一緒にいたいと願ったけれど。
突然の提案に戸惑い半分、喜び半分。
もしかしたら酔った勢いの冗談なのかも。
美雪は真実を探るように、秋の顔をまじまじと見た。
「今日は仕事なのか?」
「休み、だけど……」
「オレは午後からだ。よし、時間あるな。行くぞ!」
繋いでいる手を引かれる。
「行くってどこに!?」
「オレの家」
「うえぇっ!?」
なんでもないことのようにさらっと大胆発言をする秋に、美雪の声がひっくり返った。
秋は楽しそうにグイグイと美雪を引っ張る。きっとサングラスの向こうの瞳はキラキラと輝いていることだろう。
大丈夫、と美雪は笑顔を向ける。
「………」
秋がサングラスの向こうからじっと見つめてくる。表情が読めない分、なにを考えているのかわからない。
「……家に戻らないといけない心配はしなくていいってことか」
「うん。んん?」
おもわず頷いてしまった美雪は、いまのどういう意味? と目をぱちくりさせ、秋を見上げた。
「よし、今日はずっと一緒にいよう!」
「えっ!?」
確かに一緒にいたいと願ったけれど。
突然の提案に戸惑い半分、喜び半分。
もしかしたら酔った勢いの冗談なのかも。
美雪は真実を探るように、秋の顔をまじまじと見た。
「今日は仕事なのか?」
「休み、だけど……」
「オレは午後からだ。よし、時間あるな。行くぞ!」
繋いでいる手を引かれる。
「行くってどこに!?」
「オレの家」
「うえぇっ!?」
なんでもないことのようにさらっと大胆発言をする秋に、美雪の声がひっくり返った。
秋は楽しそうにグイグイと美雪を引っ張る。きっとサングラスの向こうの瞳はキラキラと輝いていることだろう。