一途なあたし。



2人は自然の流れで一緒に体育館をあとにした。


っていうか...旬から借りていたんだ。


しかも2人で戻る後姿とか...カップルにしか見えなかった。


胸が....苦しいよ。


別に、転校生に対しての旬の優しさだってことは

十分分かってる。なのに気になってしまうのは

きっと相手がエマちゃんだからだよね...?



そして「ごめん!はる!」と更衣室から出てきた

リサはあたしの様子に気がついたのか

「大丈夫?」とあたしの顔を覗き込む。


「あっううん、平気!もどろうっ」

「うん...」




頭の中ではまださっきの出来事が

ぐるぐると巡回していた。
< 11 / 22 >

この作品をシェア

pagetop