予想外の恋愛


「もう本人に聞いてみたら?なんか欲しいものないですかって」

「それも考えたんだけどね。なんかバレて受け取り拒否されそうだなって」

「ああ~~~。うわ、それいい男ね」

「でも早く決めないとどんどん誕生日から遠ざかっていくし…だめだ、ちょっと面倒になってきた」

「悩みすぎるとめんどくさくなるわよね。いいの見つけたら買うぐらいの気持ちでいたらいいんじゃない?」

「そうしようかな」


棚の上に目をやった。
そこには他のアクセサリーと一緒に飾ってあるゴールドのネックレスがある。
玄関にはエナメルパンプスが箱にしまってあるし、クローゼットには黒のワンピースが入っている。

どれも大事にしてあるけれど、二回目を使うときは来るのだろうか。

私がいつか誰かと結婚して、ここを引っ越しても、ずっと大事にしていけるのだろうか。


「それよりナギサ、ほかにも聞きたいことあるんだけど」


マチがそう言って、体勢を立て直した。

今日マチを呼び出したのは、私だってプレゼントの話をするためだけではない。


「うん。マチ、私…近藤くんとやり直すかもしれない」



< 120 / 218 >

この作品をシェア

pagetop