予想外の恋愛
自宅まで帰る途中で、何度か朝田さんに電話をかけた。
だけどこんな時に限ってずっと話し中のようでなかなか繋がらない。
気持ちばかりが焦って足がもつれそうになる。
でも、今すぐ会いたい。
もう夜も遅い時間だけれど、お互い様だろう。昨日無理矢理押しかけてきた人に仕返しをしてなにが悪い。
もしかしてまだ仕事中?
誰かと食事に行っているかも?
なら会えるまで待つだけだ。
家に着いた私はカバンをどさっと床に置いた。
すると、ゴトっと音がした。
そうだ。持って帰ってきていたのをすっかり忘れていた。
壊れていないのを確認して、またカバンの中に入れ直した。
急いでいてもやはり女だ。
鏡を見て軽く化粧を直し、髪を整える。
着ていた服を全部脱いで、脱衣所のカゴに雑に放り込む。
そして勢いよくクローゼットを開けた。