予想外の恋愛




「二人はデートの途中?」


中島が相変わらずの爽やかな笑顔でそう言った。

こいつがこの顔をする度に、ナギサがつられて微笑んでいたのを知っている。



「マチと中島さんがここで偶然会ったって聞いて、面白そうだから遊びに来たんですー」

「そうなんだ?邪魔しちゃったかな」

「いえいえ!」



ナギサが中島のことを好きかもしれないと思っていた時。

二人が楽しそうに喋ってるのを見て、応援してやるかと思う気持ちとは反対に、俺の中がチクリと痛んだのを覚えてる。


…他の男と笑い合ってるその笑顔に惚れた俺はどうすりゃいいんだよと思った。


だけど二人が上手くいけば、こんな気持ち吹っ切れるはずだった。

なのに…
ナギサにきっぱりと中島のことは好きじゃないと告げられ、ただの俺の勘違いだとわかったら、ナギサへの想いはどんどん大きくなっていった。

自分でも制御出来ないほどに。



「こうしてこの四人でお茶するなんて初めてですよね」

「そうだね。たまにはこうやって賑やかなのもいいね、朝田。…朝田?聞いてる?」

「あ?ああ、聞いてる」

「もう、なに上の空になってんの?」

「あ、ナギサが朝田さんにタメ口になってる」



本田マチにからかわれて恥ずかしそうにしてるナギサ。

今お前の一番近くにいれることは奇跡みたいなもんだ。





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