予想外の恋愛
それから一時間ほど、このレアなメンバーでぐだぐだ喋って、俺たちはそれぞれ家に帰った。
もちろん、ナギサは俺の家に、だ。
「晩御飯どうしよっか?」
「あー、どっか食べに行くか」
「行く行く!」
「何がいい?」
「ラーメン!」
心の中でこっそり笑った。
本当に色気のない奴。
まあ、自然体なのはこいつの長所だ。
「…眠いのか?」
二人でソファーに腰掛けながら、なんとなく目がトロンとしているナギサに聞く。
「…誰かさんのせいで寝不足だからね」
「はいはい。…起こしてやるから寝とけ」
「そうする」
甘えるように俺にもたれかかってきた。
やばい、俺今柄にもなく幸せとか思った。
こいつに出会ってからの俺は、初めての感情ばかりだ。
まるで自分が自分じゃないような。
だけどそれもこいつのおかげなのかと思ったら、そんな自分も悪くないと思える。