予想外の恋愛


仕事中ってことは営業マンだろうか。

二人とも整った顔をしている。
特にあの背の高い方の人は爽やかで笑顔が素敵だ。少し茶色い髪もよく似合っている。

正直、タイプだ。

来てくれる度にコーヒーを持って行くけどいつも「ありがとう」と言って笑ってくれる。

もう一人の方は…少し近寄りがたい雰囲気。
黒髪の短髪にキリッとした顔立ち…でも案外若そうだ。



さりげなく二人の会話に耳を傾ける。

「朝田、また部長と言い合ってたね。もうちょっと大人になれば?」

「いや、あれはあっちが悪い。俺が間違いを指摘してやったってのに逆ギレしやがった。中島も見てただろ?」

「強気だねえ。ま、それぐらいじゃないとエースと呼ばれる程の成績は残せないってことかな」

「俺だって自分が仕事の出来ない使えねえ奴だったらもっと大人しくしてるっつーの」



ふむ。
人柄は言葉遣いに出るということが良くわかった。あの黒髪の方、絶対性格悪い。
…勝手に会話盗み聞きしてる私が言えたことじゃないけれど。



「ナギサちゃん、コーヒー運んでくれる?」

「あ、はい!」

「奥のテーブル席ね」



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