予想外の恋愛



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そして一週間後の土曜日。

結局あれから朝田さんからも中島さんからも連絡はなく、一体何があるのかを知らないままとうとうこの日になってしまった。

しかもよりによって二人共カフェにも来なかったのだ。

とりあえずいつでも家を出れるように準備をして、店長に教えてもらったコーヒーの淹れ方についてのメモを読み返していた時、メールが届いた。


『下』


朝田さんからのたった一文字のメール。


下?
下。
下………まさか。


嫌な予感がしてベランダからマンションの前の道路を覗き込んでみた。

そこには見覚えのある一台の車が停まっていた。


「……まじですか」


急いで上着を羽織り鞄を持って家を出た。

低めのヒールのパンプスをカンカン鳴らし階段を駆け下りていると、またもやメールが届く。


『遅い』


次は二文字。


「どこがよ!」


マンションのエントランスの扉を開けようとしたところで、ガラスに映った自分の髪が乱れているのが見えた。
少しだけ立ち止まり、ちょいっと前髪を直した。


朝田さんは車から降りてドアにもたれかかっていた。


「お、おまたせしました…?」

「おせーよ」

「お、遅くないです!これでもメール来てから走って降りてきたんだから…」


息を整えながらそう言うと、朝田さんはニヤッと笑った。


「へえ、走って来たんだ?」

「だからそう言って…」

「そんなに早く会いたかったんだ?お前」

「ばっ…バカじゃないの!?」


何を言いだすんだこの男。

だけど今日はなんだかご機嫌そうだ。
心なしか口角が上がってるように見えるから。




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