少女Fの思惑

じゅーはち

「中間…はやくね?」
「なー、はえーよなー。まじ死にてー」
「まぁ私は優秀だから大丈夫だけどな」
「ざけんな教えろ」
「めんどくせー」
頼む~!と手を合わせて拝んでくる3人に問いかける。
「どれくらいできるわけ?」
「基礎はできるくらい?」
「なんとか基礎ができるくらい?」
「基礎すらできないくらい!」
「夕は自信満々に言うな」
いつでもにこにこしている夕はかわいいしいい子だと思うけどそれは自信満々にいっていいことではありません。
とかいいつつよしよしと頭を撫でてしまう。なんて恐ろしい子。
えへえへと笑う夕にでこぴんをかるくくらわすと痛い!と言って額を押さえた。
「何すんだよー」
「いや、夕の頭ん中は空っぽそうだなって」
「ひっど!!」
「よしよし、ちゃんと見てやるよ仕方ない」
「え、優しい!」
単細胞か。
「えー、俺らのことも見ろよください」
「助けろください」
「生徒が反抗的すぎる」



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