Bad Voice
――――――プルルルルルルルルルッ――

今日は、土曜日だ
もう少し寝ていたいけど、俺の携帯の着信音が聞こえてきたので
俺は寝ぼけながら応答ボタンをタップした


「もしもしー?祐輝かー?」

この、関西弁は太陽だ

「んー、なんだよーってか今何時ー?」

俺は、目を閉じたまま太陽と話す

「あ、起こしてしもたか?ごめんやで
ちなみに、今は8:30頃やで」

俺は、休日は昼頃まで寝ているので
こんなに早く起きるのは久しぶりだ。

「あー、んでどうしたの?」

おれは、あくびをしながら電話の内容を太陽にきいた

「あ、せやせや祐輝さ夏休み暇か?」

「夏休み?予定は無いけどー?」

「ほんならよ、大阪行かへんか?春馬の事調べるには大阪の奴らとも合流しといた方がええってゆーことになってな」

昨日匠海から電話が掛かってきたという事を大雑把に伝えてくれた
そして、ダンス部メンバーは今のところ全員OKであとは、俺と拓弥の返事を聞くだけだという


「あー、俺は良いけど拓弥に聞いてみるわちょっと待ってねいま、起こすから」

俺は自分のすぐ横で寝ている拓弥を起こそうと声を掛けようとした

「後ろの正面誰でしょう」

また、こんな声が聞こえた
俺は嫌な予感がした

「拓弥!?タクヤッ!?」

何度呼んでも拓弥は返事をしない
良く見ると首に注射針の跡がある

すると、電話から太陽の声が聞こえてくる
でも、俺は何を言っているのか聞き取ることができなかった
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