Bad Voice


拓弥が・・・拓弥が
ずっと一緒にいた昨日まであんなに楽しそうに昔話してたのに
俺は拓弥を守れなかった・・・
俺を・・・俺に感謝してくれていた拓弥を助けることが出来なかった。拓弥は何度呼びかけても
起きることは無かった

俺は泣いていたなぜかは分からない
でも涙が止まらなかった

それから俺は30分以上泣いていたようだった

――――――ガチャ――

「ハァッ・・・ゆ、祐輝っ・・・どうしたんや?」

太陽がいきなり部屋に入ってきた
走ってきたのだろうか息切れをしていた


「ま、うそやろ?拓弥・・・?」

太陽は、動揺を隠せずにいた
その時


――――――プルルルルルルルルルッ――

太陽の電話の音が静かな室内に鳴り響く

「はい、もしもし」

「太陽か・・・?」

相手は匠海だった
太陽も大体検討はついていたのだろう

「柊生・・・か?」

太陽が、匠海に問いかける

「あぁ、そっちもなんか?」


太陽は、もう何も考えられなくなっていたのだろうか
返事は、なかった


「あの時!俺がっ・・・柊生を家に帰してへんかったらっ!!次に狙われるのは柊生だって
十分わかっとったはずやのに!!」

匠海は、自分のふがいなさを痛感し電話越しに怒りをぶつけた

「自分を責めんな・・・そんなことより次に狙われんのは誰なんや?」


「こっちは、白紙やったんや」

「はぁ?白紙?どういうことや?」

白紙と聞いて驚いたそして俺は
拓弥の服などを探り紙を探した

「なんかな、NEXT:○○ って、感じでさ何も書いてへんかったんや」

匠海と太陽がそんな話をしている最中俺は拓弥のポケットから紙を見つけた


その紙に書いてあった
次に狙われる者の名前は


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