Bad Voice
最終章

真実

――――To.晃介――

「おるんやろ?」

俺は空きっぱなしの窓に向かって
声を掛けた

「バレてたんだ」

その窓からひょっこり顔を出した
ひとりの人物

「僕と路地でであったこと誰にも言わなかったんだね」

男は笑う。

「晃介を、信じてよかったよ…」

怪しく笑い続ける男
どことなく楽しそうだった

「東京の奴らは全部お前がやったんか?」

俺からの初めての質問
信じたくなかったんや…
こいつが犯人やなんて

「そだよ。理由…知りたそうな顔してるね」

一瞬真剣な顔をする男。
頷くといきなり近くによってきた

「無理…かな?」

いきなり首に注射器を、突きつけられて
もうあかんと思った
こいつに、殺される…って

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