クールな彼の溺愛注意報
そう言ってにらんでくるけど、手からのぞく頬が少し赤い。
……やっぱり、かわいすぎるっ。
あたしは笑って、たたみ終えたタオルをカーペットに置いた。
「二宮くんめったに笑わないから、たまに見れるとすごく得した気分になるんだよ! なんでふだん笑わないの?」
「……女が、面倒だから」
「ああ、なるほど……。さわがれたり、期待させちゃうもんね」
もしかしたら、二宮くんとみゆきって似てるのかも。
さすがに二宮くんは襲われたりしないと思うけど……。
いや、ストーカーに遭ったりはしてるから、同じようなものか。
「かっこよすぎるといろいろ苦労するんだね」
洗濯ものをたたみながら言うと、二宮くんは少し考えるようにしてキャップをしめた。
「お前も、俺のことそう思ってる?」
「え? うん、もちろん! 二宮くん、すごくかっ、」
「やっぱりいい」