いつも恋して・・・
「フランスの空港で山内さんを探すように手配していますので・・・」


廉は目だけでうなずいた。



『田畑 廉』


梨佳子は1人でフランスに向かう飛行機の中で廉の名前を何度も繰り返しつぶやいていた。


『廉さん・・・ごめんなさい・・・(;_:)』


本人に聞こえるはずもない言葉を何度も何度もつぶやいた・・・・


梨佳子の目からは、一滴の涙も出なかった。


廉は多分自分を探すであろう・・・


梨佳子はそう思って、フランスに行ってからイギリスに行くようにしていた。


もう2度と廉の前には行かない・・・・


何度も、こんな別れを繰り返したくない・・・・


梨佳子は自分の胸に固く誓う。



マンションに1人・・・・廉は取り残された子供のように黙って座っていた。


フランスでもまだ見つかっていない・・・。


「俺の側はそんなに居心地が悪かったのか?」


「ずっと一緒にいたいと思ってたのは俺だけだったのか?」


廉のその日の予定はすべてキャンセルされた。




梨佳子はフランスに着いてスグにチケットを取り、イギリスに向かった。


後ろは振り向かない=3


そう自分の気持ちを奮い立たせる。


イギリスに到着して、日本から連絡を取っていたアパートに向かい、


生活を始められる準備に取り掛かった。


学校に行き手続きを済ませる。


梨佳子は廉の事を断ち切るためにイギリスでの生活を着々と進めた。


フランスからの連絡は空振りに終わって、廉の部下はあらゆる方面から梨佳子の行方を捜した。




< 226 / 257 >

この作品をシェア

pagetop