《大.落》♥ やらかしちまって!〜眠り姫★

こすり合わせている一子の両手を包むように秀馬の両手が覆った。


驚いて目を大きくする一子。


「あったまるまで、貸してやる」


「手をですか?」


「マフラーも貸してるだろ?」


「はい、そうでした。………なんかすみません。いつも何か貸してもらってばかりで。この前も腕を借りましたし」
ほんのり顔をピンクに染める一子。


ーーー少しは、温まったみたいだな。

「また、お礼にイモの天ぷらでも貰うから気にするな」


「あ、はい! 私揚げ物は得意なんですよ。から揚げとか〜かき揚げでしょう、あとは……」

次々と揚げ物の名前を出され、完全に胃もたれを起こしそうな気がしていた秀馬は、それでも一子の小さな手を覆いながら、少しだけ顔の筋肉を緩めていた。
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