《大.落》♥ やらかしちまって!〜眠り姫★

居間には、こたつがある。今時、こたつって珍しいと、末子の親友である萌ちゃんが言っていた。

歩もこたつを見て、声を上げた。
「うっひょー、こたつ。良いなぁ、こたつって。入ってもいい?」

「どーぞ、どーぞ」
一子はこたつの電源を入れて、自分はキッチンにコーヒーを入れに行った。


「歩さん、インスタントでもいいですか?」キッチンから居間にいる歩に声をかける。

ーーーインスタントしか無いのよね。よく考えたら。


「うん、俺インスタントのが好き。うわー、こたつって、一回入ると出られないなぁ。あったかいよ」


「ですよね〜、だから、なるべく入らないようにしてるんです」

「だね〜、これ、眠くなっちゃうね〜」


客用のコーヒーカップを一客と自分専用のマグカップを用意して、それぞれにインスタントコーヒーの粉を入れポットからお湯を注いだ。


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