《大.落》♥ やらかしちまって!〜眠り姫★
布団の上に起き上がろうとしている一子。急いで一子の側に寄っていき、一子の背中を支えた。
ふらふらで震えている一子の体。
「おい、一体なんの病気なんだ?」
「病気では……ないと思います。……あの、ごめんなさい……真田さんにご迷惑を……」
途切れ途切れに苦しそうに話す一子。そんな一子の背中を支えながら、秀馬は元気のない一子を見つめた。
ーーーひどい病気か? あんなに元気だったのに。
一子をそばで見つめていた秀馬は、カサついた一子の唇に目をとめた。
「乾燥してるな……水でも飲むか?」
空いていた片方の手の指先で、一子の唇に触れた。
ーーーカサッカサッじゃないか。これじゃあ、後に痛くなるぞ。
仮にも美容師という職業柄の為に、秀馬は、一子のカサついた唇や肌をどうにか保湿したくて堪らなくなっていた。