《大.落》♥ やらかしちまって!〜眠り姫★

「三津子! なんでこんな大事なこと早く言わないのよ」
不二子のイラつきの矛先は、三津子へ向けられた。


コタツに入り雑誌をめくっていた三津子が呆れたように言う。
「なんであたし? はっ、信じらんない!」


「一子姉は、家事以外はボサボサしてる人なんだから。パーティーなのよ。普段着okっていっても、いつも通りって訳にはいかないじゃない。それに一子姉の可愛い姿を見せるビッグチャンスなのに」
抱っこしていた愛をおろして、諦めきれないように散らかした服を手にする不二子。

「あ〜そうか」
納得したように手を叩く三津子。立ち上がって違う部屋に行き自分の服を沢山手にして戻ってきた。


「何でも使ってね〜。一子姉。あのカリスマが、がん見してくれるようにさ」

「カリスマって……真田さんのこと? どうしてよ。私は歩さんとパーティーに行くのに」
慌てる一子に三津子は、自分が持ってきた服を合わせてみる。


「イメージ違うか〜。一子姉、なんか足りないなぁ。そうだ。もっとボリューム欲しいよね〜」
今更、言っても始まらないことを言い出す三津子。


「余計なお世話よ。もう、いいよぉ〜。考える方が面倒だもん。それに誰も私なんか見ないし。うん。だから何でもいい」
ファッションには、とんと興味のない一子。

「そんなのだめ!!」
突如、不二子が大きな声を出したので、その場にいた全員が驚いて不二子を見た。
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