《大.落》♥ やらかしちまって!〜眠り姫★
一子ちゃんと話ししてると、楽しいし癒されると散々のろけにも似た話を聞かされ、食欲が失せてきた秀馬はテーブルにスプーンを静かに置いた。
「でね、ジュラシックツリーが恐竜の時代からあるなんてゴキブリみたいだねーなんて盛り上がって……」
ーーーゴキブリ話で盛り上がる? 子供っぽくて歩らしい。いや、盛り上がったということは、ざんぎりもゴキブリみたいな話が好きな訳だ。これは、もはや年の差を感じる。その場に俺がいたらきっと、盛り上がった空気を盛り下げる存在になるだろう。
長く息を吐いて、ベラベラと話しを続ける歩を見ていた。
「小さくて可愛いーんすよねー。ほら、一子ちゃんって全部が小さく出来てるから、手を掴んだら手も小さいし〜」
「手を……掴んだ?」
「手を繋いだってのが正しいっすかねーあははは〜」
軽い笑い方をする歩に合わせて、秀馬も口角を上げようとしたが、思い通りに動かせなかった。