《大.落》♥ やらかしちまって!〜眠り姫★
韓国料理屋を出ると雨がぽつりぽつりと降ってきていた。
「あ、雨っすよ。走りますか」
歩と共に駅まで走り、駅に着いてからマフラーを巻き直していた。
秀馬のスマホが鳴り画面を見ると、マッツンと表示されていた。マッツンというのは、aubuの川崎支店を任せている松田耕三だ。
松田だから、マッツンと呼ばれている。秀馬の親友でもあるが、彼もカリスマ美容師と呼ばれる存在で秀馬の右腕となりaubuで働いてくれている。
「マッツンからだから、先帰っていいぞ」
「了解です。お疲れさまです」
頭を下げ改札を入っていく歩を見送りながら、スマホ画面の通話ボタンをスライドさせた。
「よお、マッツン。どうした?」
マッツンと会話しながら歩きスターバックスの前まできて足を止めた。