《大.落》♥ やらかしちまって!〜眠り姫★
「ふ〜ん。歩と秀馬が気に入ってる女か。そりゃあ、見てみたいな」
「話聞いてるのか? 歩が気に入ってる女だから、気になるだけだ」
「気に入るでも、気になるでもいいさ。どっちだって似たようなもんだろ」
適当なことを言うマッツン。
「まあ、頑張れよ。また、明日にでもかけなおすから」
「わかった……明日な」
秀馬は、通話を終わらせてスターバックスの店へ視線を向けた。
「あれ?」
さっきまで一子がいた場所に、くたびれた感じの中年サラリーマンが座ってカップを握っていた。
ーーーあれ、消えたぞ。
首を伸ばして、キョロキョロする秀馬の足元の方から飛び跳ねるように
「こんばんはー」と元気よく一子が現れた。
突如、足元に現れた飛び跳ねる生きもの。それから逃げようとして、秀馬は反射的に右足を地面から浮かし、胸の辺りに両手を広げていた。
「ひっ!! なんでここに?!」