続*時を止めるキスを —Love is...—
そこで今度は、その場で私を待つ彼の後ろにぴったりついてみる。
「重い」と、にべもなく言われてしまう。
わざと後ろに比重を掛けているのだから当然だ。しかも、なんだかんだ支えてくれる彼に寄り添う。
「女の子にしつれー」と口では言いつつ、本心からではないことも今はよく分かってるのでへこたれない。
だって、「なら歩け」と諭すくせに、未だに引き剥がそうとしないのがその証拠。
というか、「やーだっ」と返す酔っ払いの二十代女子はちょっとのことでは引き下がりませんが。
そこで振り返った彼と肩越しに目が合い、へらりとまた笑ってみせる。
「笑い上戸だったっけ?ま、キス魔にしちゃ足りねえし……」
何やらぶつぶつと言っている彼の腰元に、後ろからギューッと抱きついてしまう。——よし、あっけなく捕獲成功。
「りゅー、いい匂い〜」
柑橘系の匂いに惹かれるようにして、頭をぐりぐりと擦りつけてみる。
「色気ゼロ」
「それ言う?求愛行動なのにぃ」