続*時を止めるキスを —Love is...—
私は若干ムッとしつつも、腕はがっつりキープしたまま鼻を鳴らして言う。
「宝くじに当たったんだもーん」
「何だそれ?」
「りゅーの行いに感謝してチューしたのにぃ」
「は?ああ、……明らかに足りねぇな」
一瞬、怪訝な顔をしたものの、すぐに元の表情に戻る。どうやら何の話か察したようだ。
とはいえ鼻で笑われてしまったので、悔しさが倍増したのは言うまでもない。
「何なら少額返済?」
ナイスな考え!と自画自賛していると、傍らで龍が「アホ」とくつくつ笑い始めた。
これには私も、えへへと照れ笑いしつつ思う。……こんな時間がたまらなく好きだ、と。
そうして玄関先でスリッパに履き替えた彼に続き、私も彼から手を離してパンプスを脱ぐ。
「っと、危ねえ」
その声と同時、彼の腕に肩をグッと支えられて転ばずに済んだ。
アルコールが回りきっているせいか、帰宅時以上に足下はフラフラと覚束ない。俗にいう、千鳥足というものですな。
「歩ける?」
「歩けなーい」
猫なで声を出す私を横目に、さっさと手を離して背中を向けられてしまう。……あれ、バレてますか。