続*時を止めるキスを —Love is...—


疑問符を浮かべる私を、ニヤリと意地の悪い笑みをたたえて連れ立って行く。

程なくして、バスグッズやコスメティックが軒を連ねるエリアにやって来た。

何が目的なのか皆目見当もつかずにポカンとしていると、黒ぶちメガネの奥の漆黒の眼差しがこちらに向けられる。


「好きなのどれ?」

誘導尋問に引っ掛かったようにポツリとブランドを口にすれば、そのまま手を引かれて店の中に入ってしまった。

先導する彼といえば、入店後もあれこれと私に聞き出しては、手にした商品を次々とカゴの中に放り込む。

ちなみにそこのブランドのお姉さんはごますりしようと見せかけて、彼に目が釘付けだったけども。

ともあれ、鈍い私も潔く事態を呑み込んだ。——私の日用品を買い揃えてくれているのだ、と。


ダメです!と言っても知らん顔。だったら私が買います!と言えば、メガネの奥の眼差しが厳しいものになった。

その表情に何も言えなくなるのは、彼の部下の習性である。……今なら、是が非でも止められたのに!


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