続*時を止めるキスを —Love is...—


二股掛けて捨てるような元彼と、今さら食事を楽しむなんて冗談じゃない。だから、さっさと食べ終えられる物をあえて選んでるし。

そもそも待ち合わせ場所をファミレスに指定した時点で、勘のいい相手なら気づくでしょ?……あ、そういえば無神経でしたね。

抹茶アイスに添えられたホイップクリームとともにアイスをすくって、口へ運びながらつい皮肉ばかりを考えてしまう。


冷たくてさっぱりとした抹茶アイスの甘さのおかげか、少し気分も落ちついたので向かいの前の彼にようやく目を向けた。

「で、忘れ物って何だったの?」

固い口調で尋ねると、「ないよ?」とあたかも当然のように返された。

「はあ!?」と、感情のままに顔を顰めたくなるのも当然ですが。


「あのさ、別れてやっと気づいたんだ。やっぱ別れるんじゃなかった。
マジで遊びだったんだよ。なあ、もう一回やり直し」

「するわけないでしょっ!」

反省どころか年中脳内晴天男の言葉に唖然としていた私。それでも、最後のひと言をなんとか阻止するように一喝した。


「一時の迷いだったんだって。そもそも、俺ら相性ぴったりじゃん。なんでだめなの?
アイツ、料理はまともに出来ねえし、気は利かねえし。——藍凪の良さを再確認したわ」


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