続*時を止めるキスを —Love is...—
「へ?」
上手く切り返すことも出来ず、間抜けな声が出た私。すると、眉根を寄せてこちらへ冷たい視線を送ってくる。
さらに「藍凪」とクールな面持ちを崩さず、静かに私を呼ぶ彼の発言を遮るように慌てて口を開く。
「今日は来てくれてありがとう。——言いかけたこと以上に言ってくれて。
クズ男……あ、これ柚さんの受け売りって、それは関係ないか。いや、本心なんだけど!
でもね、本当に嬉しかった。あの場で庇ってくれて救われたから。
私の価値を見出してくれて、今がどれだけ幸せで楽しいか、再確認もした。
だから……、ありがとう龍」
照れ隠しのように笑うと、前から伸びてきた腕に引き寄せられた。その瞬間、爽やかで男らしい香りが鼻腔をくすぐる。
ポツポツ、と通行人が行き交う程度なのが救いだ。……いや。それでも路上でバカップルが、とか思われてるのでしょうな。
「アホ。……機内で心配しすぎて何も手につかなかったんだぞ」
ふぅ、と鼓膜を揺らすように聞こえたひとつの息。それがどれほど心配をかけたのか教えてくれる。