君だけに、そっとI love you.




「お母さん、“違うことを想像”って……いったい何を想像していたの?」






掬恵が真顔で質問をした。







掬恵の母親は苦笑いをしながら「あははっ。何でもないから、全然気にしないで……」と返事を濁した。






掬恵の母親が優しい表情で掬恵に微笑む。





「お母さんね、実は良い皮膚科を知っているの。昔から、名医って凄く有名な病院なのよ」






「そんなに凄い先生なら、この酷い顔を直ぐに治してくれるかな……」







「うん、そうねー。昔、そこの病院に一度だけオムツ被れが酷い掬恵を連れて行ったことがあるの。




たしか、あの時は院長先生に診てもらったはず。風のたよりで聞いた話では、今は代がかわって息子さんがしているらしいの」






掬恵がすがるような目付きで掬恵の母親を見る。





「お母さん、早く私をその病院へ連れて行って……」






「掬恵のお尻を綺麗に治してくれた病院だから絶対に間違いがないはず!早く行きましょ」


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