君だけに、そっとI love you.



「うーん、本当は掛けて欲しくないんだけどなー。じゃあ、眼鏡が掛けられるように、出来物の上に薄いガーゼを一枚貼らせて。自分で張り替えができそうだったら余分目にガーゼを出しておくけれど、どうしよう?」






「自分で、ガーゼの張り替えを頑張ります」






朗らかな笑顔の東先生が掬恵の鼻の付け根にできている出来物の上に薄いガーゼを手際よく貼り付けた。





「よしっ、これで大丈夫!」





少しでも目立ちにくいようにとガーゼを出来る限り小さく切ってくれた東先生の心遣いが嬉しい。





その後、看護婦さんに採血をしてもらい二週間後にまた病院へ来るようにと言われた。


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