君だけに、そっとI love you.





「吉井さん……、どうしたの?」






いつもと様子が違う掬恵を心配している周翼。







掬恵がつくり笑顔をして周翼に振り向く。






「ん?なんでもないよ。急に、ちょっと、外の空気が吸いたくなっただけ……」






「そう。それなら、良かった。じゃあ、今から、アイス食べに行こう!この近くで凄く美味しいお店を知ってるから」





静かな口調で時々掬恵の顔を見ながら嬉しそうに話をする周翼。






微笑みながら「うん」と頷く掬恵。







──私、いっぱいいっぱいになると、いつも逃げたくなる癖がある……、ごめんね。



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