少しずつ、見えるミライ
.......なるほど。

何か、スッキリ。一気に解決。

由貴ちゃんは、本当に頼りになる。



これで迷いは吹っ切れた。

と同時に、大事なことを思い出した。

そうだ、私は、ペットが欲しかった訳じゃない。

単純に、条件のいいアルバイトが入ってくれることを望んでいただけだ。



真面目でよく働いて、明るくて、感じの良い子だったら、それで十分。

そう思ってたのに、たまたま他のオプションがいろいろ付いて来ちゃったから、戸惑っただけ。

しかも、それが可愛いい男の子だったから、ちょっと意識しちゃっただけ。

そう!! ただ、それだけなのだ。



求めていた条件は全てクリアしてるんだから、彼の採用に関して、何の問題もないはずだ。

むしろ、それ以上のスペックを備えている子が応募して来たことを、ありがたいと思わなくちゃいけない。



だって、由貴ちゃんの言う通りだ。

改装で一等地に移動して来たばかりの今は、私たちにとって、大きなチャンスの時期でもある。
< 10 / 216 >

この作品をシェア

pagetop